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かあちゃん’ずとは?

 仙台市若林区東部にある東六郷地区は、東日本大震災によって津波浸水被害を受け,地域の集落やコミュニティ、農業を中心とする産業は壊滅的な被害を受けました。

 仮設住宅やみなし仮設に住みながら、これからどうすればよいのか途方に暮れる毎日でした。現地再建もなかなか進まず5年が経過した2016年においては被災前の約半分に世帯数が減ってしまいました。地域コミュニティの中心であった東六郷小学校は閉校が決まり、子どもたちや若者も減ってしまったのです。住民に占める65歳以上の高齢者は34%、20歳未満は11%となっています。
 そこで、2013年から地区の将来を考える集いの場「東六郷・東部かあちゃん’ずサミット」で女性たちが、震災で抱えた悩み、小学校がなくなることでの子どもの成長への不安、家庭で抱える家族の葛藤、地域の将来への不安など多くのことを語り合い、震災から少しずつ立ち直ってきました。

 2016年春、現地再建や内陸への移転がほぼ終了し、心の葛藤が少しずつ落ち着いてくる中で、ようやく具体的な取り組みとして前に進もうという気持ちまで前進してきた。

 これまで話し合ってきた被災後の地域の課題や将来の地域の在り方について、農業、祭、家庭、福祉など女性ならではの視点を生かした具体的な行動に移る必要性を感じ、2016年4月「東六郷・東部かあちゃん’ず」を発足しました。
 かあちゃんずの趣旨は震災によって急速に進んだ過疎地における復興、さらに持続可能なコミュニティの形成、地域づくりにあります。

目的

震災によって急速に進んだ人口減少と若者の流出が進む中で、若林区六郷という地域ならではの復興、さらに持続可能なコミュニティの形成、地域づくりを目指します。
 

①地域コミュニティづくり

 移転した人、現地再建した人とも故郷に対する思いは強い。それらをつなげつつ、人が 減少した地域で農業と食文化、祭などを通じたコミュニティづくりを進める。
 

②女性らしさを生かしたつながりづくり

 地域の女性たちの悩みや葛藤の受け皿であるとともに、女性のしなやかさとつつましさを生かした地域課題解決のための話し合い、地域で生活する自分たち女性自身での主体的取り組みを引き出す。
 

③やりがいづくり

 食、農業、子育て、介護など女性の役割の中から、農業や手仕事、地域での福祉活動などを担う取り組みづくりを進める。
 

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